「~ペギー葉山と高知を感謝で繋ぐ~ 堀江眞美JAZZコンサート」

with The BlueCoats Orchestra

 

高知県立高知県民文化ホール(ORANGE HALL)

 

 

戦後昭和の進駐軍時代がもたらしたジャズミュージックの時代が終わり、早30年が経つ。

米軍キャンプでジャズのキャリアを積み、のちに歌謡界でスターになった歌手達が昭和歌謡の世界には数多存在した。

ペギー葉山も言わずともその中の1人、「南国土佐を後にして」をジャズシンガーのペギーが歌う事にはかなりの葛藤があったと聞く。

しかし、この曲の大ヒットを機に彼女の歌手人生は大きく開けることとなる。

高知出身の堀江眞美はポップスの世界で期待をされた。しかし本人の意志を貫き芸能界を去った人間、ペギー葉山がそこまで知ってか知らずかは定かではないが、堀江の才能を見抜き、生涯大切にしてきたジャズのオーケストラ譜のすべてを託した。

今回、戦後日本のジャズオーケストラの中で唯一存続してきた名門ザ・ブルーコーツオーケストラを率いてのジャズコンサートを実行出来るアーティストは稀である。

もはや昭和のジャズ時代の匂いはいまのメディアには残っていない。

しかし、ひとたび昭和のジャズに触れた時の人々の感動がどれほどのものかを証明した素晴らしいコンサートとなった。

 

 

 

 

Back